音楽鑑賞が好きなんですが在宅勤務で自宅にいる時間も増えて、「スマホで音楽を聴く」を卒業して「オーディオを構えて音楽を楽しむ」ことを実践したいんですがどう始めればよいかわからないんですよね。。
まわりがスマホとヘッドフォンで音楽を楽しむ中、オーディオを始めようとするのは素晴らしい試みだと思います。スピーカーを通して耳だけでなくカラダ全体で音楽を楽しむことは本当に至福の時間です。
最近ではSpotifyやApple musicなどの定額制の音楽配信サービスも日常化し、以前に比べて音楽の形がずいぶん様変わりしましたね。よりよいオーディオ生活が送れるようアドバイスいたします。
音楽配信も良いですが、ご自宅にレコードやCDなどお宝が眠っていないでしょうか。
自宅には学生時代に集めたレコードや、iTunesに取り込むだけに購入したCDなどたくさんあります。これらもぜひ活用させたいです。
レコードプレーヤーやCDプレイヤーもコストパフォーマンスに優れた商品がたくさん発売されています。
例えばオーディオシステムを組んでジャズやクラシックを聴くことは、楽器そのものの音色や音の重なり、音の空間などを手に取るように感じることができ、同じ曲を聴いても今まで気が付かなかったことに気づいたり、また新たな幸せを感じるものです。
それは今から楽しみです!
一つ心配なのはオーディオシステムを組むための予算ですが、相当高いんでしょうか。。
いきなり数十万、数百万などの高価なシステムを揃える必要はありません。自分の生活スタイルに合わせて好きに楽しめば問題ないです。今では10万円以下でオーディオシステムを組んだとしても、驚くほどよい音を聴くことができるコストパフォーマンスの優れた機器が各種メーカーからたくさん出ていますので任せてください!
それは安心しました。頼りになります。よろしくお願いいたします!
今回のイチジュウヒャクでは、10万円以下で「 CD + 定額制音楽配信サービス 」をご自宅のオーディオで楽しむための方法を「はじめてのオーディオ(CD篇)」としてご説明します。
10万円以下でオーディオを楽しむ方法
まず、準備するものは以下の4種類となります。
- スピーカー
- アンプ
- CDプレイヤー(今回はレコードプレイヤーではなくCDプレイヤーとします)
- ケーブル(RCAケーブル、光デジタルケーブル)
それでは説明していきます。
スピーカー
まず、スピーカー。これがないと音が出ません。スピーカーには高音部、中音部、低音部などそれぞれの音が奏でられる楽器のようなパーツが埋め込まれています。スピーカーを買うことは新しい楽器を買うことに近いと考えています。
アンプ
続いてアンプ。アンプは「増幅する」という意味のアンプリファイア(amplifier)からきていて、プレーヤーから生み出される微量な音を大きく出すためのもの。
CDプレイヤー
3つ目にCDプレイヤー。CDに収められている音声ファイル(デジタル)を音(アナログ)に変換するためのCDプレーヤー(今回は馴染みのあるCDプレイヤーを紹介しましたが、レコードプレイヤーは別の機会にご説明します)。
ケーブル
アンプとCDプレイヤーをつなぐRCAケーブル(赤白ケーブル)やアンプとスピーカーをつなぐスピーカーケーブルなど、それぞれの機器をつなぐためのケーブルです。ケーブル類も少しこだわるだけで音質に関わってきます。
音質に関わるバランス
この3つの関係性を音質に関わる比率で示すと、一般的には
スピーカー : アンプ : プレイヤー = 5 : 3 : 2
と言われています。ただしこれは単なる一般的な目安であって、良いアンプを使えばスピーカーに極端にお金をかける必要はないと思うし、そのあたりのバランスは予算の都合なども踏まえ、各自好きなバランスで揃えればよいと思います。
オーディオシステムの買い揃え方
まず私はオーディオシステムの要となるアンプを決定する必要があると考えています。
今はDAC(ダック:Digital to Analog Converter)と呼ばれるデジタルからアナログ、アナログからデジタル変換する際に高品質のまま変換する高い機能を持つアンプもたくさん出ています。
また音源はCDやレコードの他、スマホで聴くSpotifyやApple musicなどの定額制の音楽配信サービスをご自宅のオーディオシステムのスピーカーから聞きたい方がたくさんいると思います。そのようなユーザーのニーズにこたえてBluetooth対応やネットワークオーディオ対応のアンプもたくさん出ているのでその辺も見ていきます。
今回は【初めてのオーディオ】なのでエントリーモデルを中心に紹介します。最近の機種はエントリーモデルといっても高級シリーズの最下層のラインナップとして、高級シリーズと同パーツが部分的に使用されるなど高品質の製品がたくさん出ています。メーカーとしてもオーディオ初心者にも可能な範囲で高音質を体験してもらい、「オーディオは楽しい」ということを感じてもらいオーディオの世界へ引きずり込もうという考えがあるのかもしれません。
アンプ
まずはアンプからです。歴史ある信頼性の高い日本のオーディオメーカーとしてDENON(デノン)を紹介します。
DENON(デノン)
DENON(デノン)の歴史を語るうえで欠かすことのできない出来事として、終戦を国民に伝えた「玉音放送」があります。これは、天皇の御声がDENON(デノン)製円盤録音機で記録され、1945年8月15日に再生・放送されました。
DENON(デノン)は、「終戦」という、日本の歴史の節目を刻んだ誇り高きブランドなのです。
今回、DENON(デノン)のPMA-600NEというアンプを紹介したいと思います。
まずは4万円前後と手頃な価格でありながらハイレゾDACやPhonoでレコードも聴ける。そして今や欠かすことのできないBluetooth受信によりスマホやPCの音源をアンプを通して音楽を楽しめるという高機能なアンプであると言うことをオススメポイントとして紹介します。
エントリーユーザーにとっては高音質を楽しみながらBluetooth受信で音楽配信やRadiko(ラジコ)などを楽しむことができる頼もしい存在であると言えるでしょう。
また、国内最大級を誇るオーディオビジュアルアワードVGP2020のプリメインアンプ(5万円以上10万円未満)の部でPMA-600NEを含むDENON 600NE seriesで特別大賞を受賞しています。
受賞理由としては以下のコメントが掲載されていました。
伝統のHi-Fiサウンドを幅広いユーザーに届ける、入門クラスのコンポーネント群に対して。
専門誌など多数のメディアで活躍する評論家が審査員をつとめ評価・審査される賞。エントリークラスに対しても高いクオリティの音質を届け、音楽を楽しむ世代を広げる活動に貢献している製品・ブランドと言えるのではないでしょうか。
スピーカー
次にスピーカーです。音質にこだわる場合と予算を重視する場合があると思いますが、今回エントリーモデルとしてはコストパフォーマンスに優れたJBL(ジェイビーエル)のA130をオススメしたいと思います。
価格は2万円前後でありながら音の再現性や高音・低音の空間表現なども非常にバランスのとれたスピーカーです。また、予算に少し余裕がありスピーカーにお金をかけられる場合はデンマークの音響機器メーカーDALIのOBERON3(オベロン3)をおすすめします。特殊なナチュラル素材で作られたコーンによってより自然な音を再現しています。販売店の試聴室で聴き比べましたがJBL(ジェイビーエル)のA130と異なり、特に高音部(ドラムのハイハットなど)が自然な音色を再現します。楽器が音を奏でるようにスピーカー構造設計も考えられ自然の鳴りが表現されている。特殊繊維で作られたコーンが中音部を担い、高音部は数値スペック上はそれほど高くはないがスペックでは表現できない自然で奥深い音を表現するスピーカーだと感じました。
CDプレイヤー
CDプレイヤーに関してはアンプとの相性を考え、DENON(デノン)のアンプを選んだ場合はCDプレーヤーもDENON(デノン)で同シリーズのDCD-600NEを選択されることをオススメします。600NEシリーズはサウンドマネージャー山内さんが担当されており、製品の目指す音をアンプ・CDプレイヤーを同時に開発されるのでこの相性は非常によいと考えます。
AV Watch の紹介ページでもDENON(デノン)600NEシリーズがコストパフォーマンスに優れ、非常に驚くべき音を出すと高評価だった。
AV Watch | デノンの次世代サウンドが10万円以下で。オーディオ入門“不動の定番”が超進化「600NE」を聴く
「あのNEシリーズのサウンドが、さらに低価格で聴けるヤバい製品が出る」
なんというか「CDを再生しています」という音から「ミュージシャンの実物が部屋の中に出現した」という音に変わる。
上記は記事の一部抜粋です。もし悩まれている方がいれば AV Watch の紹介記事もぜひ参考にしていただきたい。
ケーブル
最後にケーブルですが、まずCDを聴く際、光デジタルケーブルとRCAケーブル(ピン端子、ピンジャック)のどちらを使えばよいかと言う話になると思います。今回オススメしているアンプ、DENON(デノン)PMA-600NEはアナログモードと呼ばれる機能があり、音質に影響を及ぼす高周波ノイズの発生を抑えることにより、ディテールまで情報量が豊かで澄み切ったサウンドを実現することが可能なため、個人的にはRCAケーブルをおすすめします。
※光デジタルケーブルとRCAケーブルをそれぞれ実験的に聴き比べましたが、RCAケーブルの方が音の広がり音域に広がりが出るように感じました。この辺りは音の好みがあると思いますので実験してお試しいただきたいと思います。自分好みの音を探求することもオーディオの醍醐味です。
メーカーとしてはオヤイデ電気とモガミが有名ですが、アナログ接続のRCAケーブル(ピン端子、ピンジャック)が5,000円前後するのでこれもコストパフォーマンスを考えモガミのRCAケーブルをおすすめします。ケーブルは好みもあり難しいところですが、ノイズが発生する場所をできるだけ少なくしておくことが音質につながるのでケーブルにもこだわりたいところです。ケーブルの長さもノイズにつながるので必要最小限な長さで使用しましょう。