コーヒーが好きなんですが、いつも自宅ではインスタントコーヒーなんです。
せめて休日や時間があるときはインスタントではなく美味しいコーヒーを淹れて楽しみたいと思うのですが、道具を揃えたりどのように始めればよいのかわからないんですよね。。
自宅でコーヒーを淹れて飲むことは嗅覚、視覚、触覚、味覚などさまざまな感覚を刺激してコーヒーの時間を本当に幸せな時間へ変えてくれますよ。
飲む時間もそうですが、準備する時間を持てることが本当に豊かで贅沢なことだと思います。
それでは自宅でコーヒーを淹れるための簡単なポイントを説明します!
思い立ったが吉日。ふと、旨いコーヒーを飲みたいと思ったらお店ではなくおうちでコーヒーを淹れて楽しもう!
コーヒーを自宅で淹れることは道具も必要になるし面倒だと思うかもしれません。でもそれは無駄であるからこそ味わい深い贅沢で豊かな時間。面倒さを超えるほどのコーヒーの美味しさやコーヒーを淹れる楽しさに気づくことができると思います。ここではコーヒーを自宅で淹れる魅力についてご案内します。
コーヒーを自宅で淹れる理由
コーヒーは「お茶する」んです
「お茶する」という言葉が日常に馴染んで久しい。これはカフェや喫茶店で「お茶(緑茶・紅茶)」ではなく「コーヒー」を飲むことを指す方が多いのではないでしょうか。それほど今の日本では一息つくときのコーヒーが日常の風景に溶け込んでいます。ご飯やパンなどと同様になくてはならない存在であるコーヒーに、ほんの少しこだわってみませんか。
自分で淹れたコーヒーは格別!
カフェや喫茶店、自販機の缶コーヒー、はたまたコンビニの100円コーヒーを飲むことはあっても自宅では粉末にお湯を注いでできるインスタントコーヒーを楽しむ程度という方は多いと思います。
もちろんこれでも十分ですが、必要な道具を揃えて、自分でコーヒー豆を選び、コーヒー豆を挽き、コーヒーをドリップすることでコーヒー1杯を作り出す工程の大変さがわかりコーヒーのありがたさを実感できます。そして何よりコーヒーの新たな美味しさに気づく。
自分好みのコーヒーを探求する楽しみが生まれ、大げさではなくにコーヒーに対する見方がイチだったものがヒャクに視野が広がり人生を豊かにしてくれると確信しています。
コーヒーを淹れる際のザックリな流れと必要な道具
コーヒー豆を買う
私たちが見慣れている茶色のコーヒー豆ですが、コーヒーの木からなるサクランボのような果実のタネを「コーヒー豆」と呼んでいます。このタネを乾燥させ熱を加える、すなわち焙煎を行うことでメイラード反応が起こり芳ばしいコーヒーの香りが生まれ見慣れた茶色の「コーヒー豆」に変化します。
コーヒー豆をすでに「粉」にしたものもたくさん販売されていますが、より美味しいコーヒーを楽しむためにここでは「粉」ではなく焙煎後の「豆のまま」を強くおすすめします。
理由はコーヒー豆は焙煎後の「豆」の状態に比べ「粉」の方が劣化が数倍速いからです。「粉」にした時点でコーヒーの焙煎豆に含まれていた二酸化炭素が約70%程度失われ、二酸化炭素によって周囲の劣化要因(水分、酸素)から守ってもらえなくなります。その際、コーヒーの香りの成分も失われるので、可能であれば「豆のまま」を用意しましょう。
コーヒー豆の品種選び
コーヒー豆を選ぶ際、特に小難しい知識はなくてもいいと考えています。まずは自分が飲みたいと思ったものを選びましょう。
「名前聞いたことある」「お店に掲載されているコーヒー豆の説明書きを読んで飲みたくなった」「コーヒー豆の名前の響きが気に入った」「パッケージデザインがかわいい」など、なんでもよいと思います。自分がお金を払って飲むものです。日本酒やワインを選ぶときのように自由に気に入ったものを選んでみましょう。
それでも迷ったら、まずはその販売店やメーカーが提供している「スペシャルブレンド」を選びましょう。または、そのお店の店名が入った「〇〇店名〇〇ブレンド」でも構いません。きっとそのお店で販売している商品の中でも味に自信があり、コストパフォーマンスの高い商品であることに間違いありません。
個人的におすすめは「モカ・イリガチェフェ」。スターバックスのように苦くて深い味わいとは真反対ですが、スッキリしていて酸味があり、香りがしっかりしていて個性を楽しむことができるコーヒー豆です。コーヒーが苦手な方でもまるで紅茶やワインのような芳醇で独特なボタニカルのような香りを楽しめます。言い過ぎですが今まで飲んでいたコーヒーの味の固定概念がくつがえされます。
コーヒー豆が買える場所
コーヒー豆を買える場所は下記のようにたくさんあります。
- スーパー、コンビニ
- カルディなどのコーヒー豆販売チェーン店
- スターバックス、ドトール、タリーズなどのコーヒーショップ
- 街のコーヒー焙煎屋さん
- 百貨店やショッピングモール内にあるコーヒー専門店
- 楽天、Amazonなどのネット通販・ECサイト
いつもと違うコーヒーを体験したいので、ここでは焙煎したてで鮮度の高いコーヒー豆を手に入れられるという点から「街のコーヒー焙煎屋さん」を強くおすすめします。
「街のコーヒー焙煎屋さん」はコーヒーに関する初歩的な質問やWEBでは調べにくい細かな情報を伺うことができ、世間話しながらも地域の情報も得ることもできます。仕事、家庭、友人以外にこのようなコミュニティがあると人生豊かになり深みが増します。
ここではスーパーでも手に入るKEY COFFEE(キーコーヒー) スペシャルブレンドのコーヒー豆を紹介しておきます。酸味と苦みが絶妙なバランスで、KEY COFFEE(キーコーヒー)が自信をもって提供するブレンドコーヒー。2018年度にiTQiダイヤモンド味覚賞受賞(iTQi:食品や飲料品の味覚・品質を100%官能評価で厳正に審査する機関)し世界的にも評価されている。
ご近所でなかなかコーヒー豆が手に入らないという方はネット販売で購入するのもよいと思います(下手なコーヒー豆を買うよりよっぽどおいしい。。)。
コーヒー豆を挽く
コーヒー豆は「粉」ではなく「豆のまま」で購入したらそれを「粉」の状態にする必要があります。「粉」にするときに必要な道具がコーヒーミル、グラインダーという道具です。この道具によってコーヒーの味に左右する「粉」の大きさを調整することができます。
一般的に「粉」が細かいほど表面積が大きくなるのでコーヒーは濃い仕上がりになります。逆に粗いほど薄い仕上がりになります。今回はペーパーフィルターを使用しますので「中挽き」でいきます。
最初は試行錯誤が必要とは思いますが、市販のミル・グラインダーは比較的細かく挽くように設定されていることが多いので粗く挽くことを意識することでうまくいく場合があります。
【手動】コーヒーミル
コーヒーミルにも手動と電動があります。手動のものはよく漫画や古くからの喫茶店で見かけるコーヒー豆を入れてハンドル部分を手でグルグル回して挽くもの。
時間はかかるし自分の手で回すのは面倒だと思うかもしれないが、この無駄な時間が贅沢な時間でありコーヒーを美味しくしてくれ幸福を増してると本気で考えています。無駄な時間、無駄な行為を省く時代に逆行しますが、それこそが心を豊かにする趣味の大いなる醍醐味。ここでは電動ではなく手動タイプのものをおすすめします。
手頃なものだと3,000円〜1万円程度で購入できます。
【電動】コーヒーミル・グラインダー
電動でコーヒー豆を粉にしてくれる優れた道具。電動のコーヒーミル・グラインダーは労力がかからずすぐにコーヒー豆を挽くことができて非常に便利です。
3〜4人分のコーヒーを作る際、手動では200回程度ぐるぐるハンドルを回るのに対して、電動はわずか20秒足らずでコーヒー豆が挽けます。使用後の手入れが多少必要ですが細かく挽く、粗く挽くなどの調整もでき非常に便利な道具です。
ただし、ここでは手動でコーヒー豆を挽く時間も楽しみの一つと考えていますので電動のコーヒーミル・グラインダーの紹介はここまでにいたします。
コーヒーをドリップする
ドリッパー
コーヒー豆を粉にした後に粉からコーヒーの液体に抽出するためのペーパーなどでできたフィルターを支えるための濾過装置のことをドリッパーと言います。ドリッパーも種類が沢山あり、台形、円錐の形状の違い、ドリップする出口の数が3つ、1つなどがあります。
その中でも形状がシンプルで初心者でもコーヒーをより安定的に抽出(穴から出るコーヒーの濃度がより均一)できると言われているのが円錐の形をした KONO式ドリッパーです。ここでは KONO式ドリッパー(3〜4人用) をおすすめします。
フィルター
コーヒーのドリップに使用するフィルターは大きく分けると、以下の3種類があります。
- 紙素材の「ペーパーフィルター」
- 布素材「ネルフィルター(布フィルター)」
- 金属素材の「ステンレスフィルター」
ここではスーパーや100円ショップ、ショッピングモールなどでも手に入りやすく手軽に安定して抽出できるペーパーフィルターを使用します。
ペーパーフィルターの特徴は、すっきりとした味わいを楽しめること。これはフィルターの細かい紙の繊維がコーヒーオイル(コーヒーの持つ油分)や雑味を適度に濾しとるためです。
ドリッパーにペーパーフィルターをセットしましょう。その際、紙のつなぎ目の部分を一度折り返してからセットすると紙の強度が増し、ドリッパーにうまくフィットするようになります。
コーヒーポット
コーヒーポットは粉状にしたコーヒー豆にお湯を注いでドリップする際に使用する重要なものです。安定して注ぐ湯量を調整するために、注ぎ口が尖ったものを用意しましょう。これが非常に重要です。手頃なものは HARIO(ハリオ)から販売されたもの、または迷ったら タカヒロ コーヒードリップポット を選びましょう。
業務用の厨房機器などを得意とするタカヒロは、金属加工の町として知られる新潟県燕市に本拠地を置きます。タカヒロのコーヒードリップポットは「ケトル界のロールスロイス」と評され、昔ながらの喫茶店でもよく使用されておりプロ仕様の名作。
注ぎ口が細く初心者でもお湯を注ぐ量を調整しやすいのが人気の理由です。大切に扱えば壊れることはないのでほぼ一生お付き合いすることになるでしょう。
コーヒーサーバー
コーヒー豆の粉をコーヒーフィルターで濾した後のコーヒーを受け止めるサーバーです。ドリッパーとあわせてKONOから発売されているコーヒーサーバーもおすすめですが、ここでは800円程度で購入できシンプルなHARIO(ハリオ)のビーカー(もちろん耐熱です)をおすすめします。
コーヒーサーバーはガラス製のものが多く割れやすい。ケメックスなどデザイン重視で高価なものを購入しても割れたり壊れたりするので、最初は安価で取り扱いやすい耐熱のビーカーをおすすめしたい。